毎日ビジネスブログ No.1627
社員を笑顔に変える
頑張る社長の熱血サポーター
“奥ママ”こと
奥田 文祥(おくだ ふみよし)です
経営者の皆さんに
労務のお役立ち情報を発信中!
きのう、おとといと
小泉進次郎さんの掲げられる
「解雇規制の緩和」について
述べてきました
中々わかりにくい話でしたので
1時間少々の会見動画を
何度も見返したり
各新聞社の記事を見て
言わんとすることが
ようやくわかりました
進次郎さんの
解雇規制の緩和策とは
大企業に限り
企業の整理解雇の際の
4要件のうち
②の解雇回避努力を撤廃し
そのかわりに
整理解雇した社員への
再就職支援とリスキニング支援を
企業に義務付ける
というものでした
ところが
と、気づきました
というのは
この整理解雇の4要件は、
これまでの
判例で確立された要件
ではありますが
法律で定められている
わけではありません
進次郎さんは会見で
これらは労働法に明記されたもの
とおっしゃいましたが
我が国の労働法には
企業の整理解雇についての
条文はないはずです
進次郎さんは
来年に法案を提出したい
と、おっしゃいましたが
そんなこと
できるんでしょうか?
相手は法律ではなく
裁判所になってきます
判例で固まっている要件を
撤廃させて
新たに2つの要件を加えるなんて
可能とは思えないのですが
たぶん、進次郎さん
わかっておられない
というか
ブレーンの方が間違っている
これ聞いた厚労省幹部の皆さんは
頭抱えてるかもしれません
それにしても
この大企業の整理解雇という
そうしょっちゅうもない話が
なぜ、いきなり
労働市場の流動化につながる
のでしょうか?
もしあちこちで
大企業が整理解雇してたら
大不況ですよ
これを「解雇規制の緩和」とか
「労働市場の流動化につながる」
というのは 大げさすぎます
小さい小さい話です
全然、労働市場の問題の
「本丸」ではありません
菅さんはじめ
優秀なブレーンがいるはずですから
さらなるブラッシュアップを望みます
この件で思うのは
戦後の宰相でも
サラリーマン経験がある方は
たくさんおられて
最近でも
安倍さん、岸田さんはそうだし
菅さんも苦労人
官僚出身の方も勤め人でした
でも、進次郎さんはずっと
お父さんの秘書だったから
民間会社で勤務した経験がない
会見を見ていても
借りてきた言葉の羅列だけで
労働者の働く現場を知らない
のが、よくわかります
例えば
「大企業は解雇を容易に許さず
企業内で配置転換を促進してきた」
とか
「業績が悪くなった企業や
居心地が悪い職場に
縛り付けられている今の制度」
という発言がありました
誰がこんなことを進次郎さんに
吹聴したんでしょうか?
そもそも今回の議論
「解雇」と「退職」を
混同されてませんか?
もう遅いけど
この方の変えようのない弱みに
なるのかな
やっぱ、社長さん!
跡取り候補であっても
ご子息が若い時は
他の企業で修行させるべきです!
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