夜中の呼び出し途上で事故にあったら、労災はどうなる？

 

毎日ビジネスブログ　No.1485

 

社員を笑顔に変える

頑張る社長の熱血サポーター

 

“奥ママ”こと

奥田 文祥（おくだ ふみよし）です

 

 

経営者の皆さんに

労務のお役立ち情報を発信中！

 

 

 

 

 

 

きのうのブログで

夜中に会社から呼出し命令を

受けて出社するとき

 

自宅から会社に行く途上は

特段の業務を

命じられていない限り

 

労働ではなく通勤扱いなので

労働時間にはカウントしない

と申しました

 

 

 

17日の豊後水道地震のとき

NHK職員さんが

呼び出しを受けて

 

夜中にNHKの地方局から

放送されてました

 

 

 

この方の自宅は

放送局から10分だそうですが

 

 

 

 

 

 

 

ところがです

 

 

このケースのように

夜中に緊急で会社から

呼出しを受けて出社する時

 

 

 

 

これは通常の出勤とは違い

「突発的な」呼び出し命令なので

 

労災保険の解釈では

 

 

 

もちろん

通勤災害でも業務上災害でも

労災保険の対象ですが

補償の内容が違ってきます

 

 

 

 

まず病院代

 

どちらも労災なので

病医院の診察代・治療費は

補償されますが

 

業務上災害なら

労働者の自己負担は

当然ゼロ

 

 

ところが

 

 

 

安いですけどね

 

 

 

 

 

またもし、ケガのために

会社を休んだら

 

休業補償はいずれの

ケースも出ますが

 

 

 

 

 

でも業務上災害なら

 

と労基法で定められているので

 

 

ケガした社員にすれば

休んだ日の分は

所得補償を受けられますが

 

 

 

 

 

 

 

 

更に大きく違うのが

解雇制限です

 

 

 

業務上災害なら

災害にあって休業してる間に

 

会社はこの社員を

解雇できませんが

 

 

通勤災害には

解雇制限のルールは

ありません

 

 

 

先日のNHK職員さんが

20分の緊急出社途上で

 

もし余震か何かで

ケガでもしていたら

こんな扱いになるんですね