毎日ビジネスブログ No.1512
社員を笑顔に変える
頑張る社長の熱血サポーター
“奥ママ”こと
奥田 文祥(おくだ ふみよし)です
経営者の皆さんに
労務のお役立ち情報を発信中!
大阪の近畿大学といえば
近年、その伸張ぶりが目立っていて
いま話題の世耕議員の
おじいさんが創立者であることも
有名ですが
先日、大阪府 労働委員会が
大学側に労働組合への不当労働行為が
あったと認定しました
何があったのか?
不当労働行為とされたのは
36協定締結のための
過半数代表者の選出の仕方です
通常、36協定の締結には
使用者側と労働者代表者との
協定書の締結が必要ですが
この労働者代表者の選出は
全従業員による投票や
集会での挙手、起立と言った
民主的な方法で行われる必要があり
近畿大学ではその
投票をするために
投票期間を今年2/19~3/17として
選挙を実施していました
ところが選挙規定では
過半数を取るヒトが出なかったら
出るまで再選挙を繰り返すことに
なっていたので
場合によれば
協定が有効になる4月1日までに
決まらない恐れがあり
それを避けるため
大学側は3月11日になって
この選挙の仕方の改正案を
出してきました
過半数を取る人がでなかったら
信任投票に替えるというものです
それに組合は反対したのに
その後は改正を前提とした
メールだけのやり取りで
3月18日に選挙規定を改正した
これは大学側の
一方的な改定であり
府の労働委員会はこれを
支配介入だとして
不当労働行為と認定したわけです
代表者の選出を
急ぐ気持ちはわかるけど
大学側がしたことは
やりすぎでしたね
さて、皆さんの会社でも
36協定をはじめ、就業規則の改定
などの手続きで
この「労働者代表者」が
おられると思いますが
代表者の選出は、正しく
民主的なやり方で決めていますか?
まず
管理監督者の方は
労働者代表者にはなれません
理由は、管理監督者とは
経営者と一体になって
会社経営をになう立場の方ですから
使用者側です
中立的ではないのでアウト
またこの代表者は
社内の集まりなどで
挙手での選出がよくされますが
いずれにしても
民主的な方法で選び出してください
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