毎日ビジネスブログ No.1759
社員を笑顔に変える
頑張る社長の熱血サポーター
“奥ママ”こと
奥田 文祥(おくだ ふみよし)です
経営者の皆さんに
労務のお役立ち情報を発信中!
おとといから
政府の年金改革法案について
私見を申し上げています
政府案は以下の5点
1.基礎年金の底上げ
2.年金カット緩和
3.高所得者の保険料増
4.パート社員の厚生年金拡大
5.企業が保険料肩代わり
今日は
3.高所得者の保険料増
と
4.パート社員の厚生年金拡大
について
3.の話は簡単です
厚生年金には
給料の18.3%の保険料がかかり
会社と社員で折半します
ただ、報酬月額の
上限設定がされていて
65万円以上の方は
給料をもっと多くもらっても
保険料は11万8950円
この上限を75万円に引き上げよう
という話で
高い給料をもらっている方しか
関係のない話です
これはもう少し早く
やってもよかったのかな
で、今日の本題
これ、話題の
106万円の壁の話です
まず
106万円の壁は、来年10月に撤廃されます
なので
51人以上の会社に勤めるなら
週20時間以上勤務する
学生でない従業員なら
扶養から外れて
会社の社保に入ることが
義務化されます
さらに
企業規模要件の撤廃も
予定されていて
12月の報道では
27年10月には「51人以上」の
人数要件が撤廃されるという
話でしたが
激変緩和措置が取られるようで
27年10月から
人数要件は「21人以上」まで広げ
完全撤廃は29年10月
つまり、29年10月以降は
週の就労時間が20時間以上なら
社保加入が義務付けられる
ということ(学生は対象外)
あ!
この29年10月って
政府が「最低時給を1500円にする!」
と言ってる時期です
では、この29年10月に
社保に入りたくなくて
週19時間に勤務を抑えたら
収入はいくらになるか?
試算すると
1500円×19時間×52週(年)÷12月
=12万3500円/月
何が何でも社保に入りたくない!
会社も、保険料負担を避けたいから
勤務を19時間に抑える!
なら
パート社員のシフト勤務を
週19時間にすればいいのですが
その分、多くの従業員が必要になります
人手不足の時代、それが可能なのか?
さらに、もう一つ
気になることがあります
それは28年10月予定の
雇用保険の被保険者要件の拡大です
今は週20時間以上勤務が
被保険者要件ですが
28年10月からは
10時間以上にバーが下がります
となると、将来、ひょっとしたら
社保も10時間以上まで引き下がる?
いずれにしても、これらは
人件費の増大要因でしかありません
いかに人手を抑えるか
業務の効率化をどう図るのか
社長さん、対策をご検討ください
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