毎日ビジネスブログ No.1754
社員を笑顔に変える
頑張る社長の熱血サポーター
“奥ママ”こと
奥田 文祥(おくだ ふみよし)です
経営者の皆さんに
労務のお役立ち情報を発信中!
今日の話題は
何といってもタカラヅカ
そう、宝塚歌劇団です
今でも、元タカラジェンヌ
という肩書を聞けば
兵庫県民なら、誰しもが
“すごい!”とリスペクトする存在ですが
2年前、将来を嘱望された方が
自死された事件は
県民にとってもショックでした
ハラスメントに長時間拘束
でも“労働者”ではない
という建付けに
西宮労働基準監督署の調査が入り
その指導も経て
ようやくあるべき姿になるようです
これまでは
入団5年目までは
雇用契約が結ばれていて
6年目以降は業務委託契約に
切り替わっていたのが
今後は、6年目以降も
雇用契約が結ばれ
1年更新の有期雇用契約になる
この
5年目まで雇用契約が結ばれていた
という話
社労士ならピンときます
もし、5年間までの契約も
1年更新の有期雇用契約だったのなら
6年目に入る際に
“無期雇用契約への転換権”が
労働者に発生するので
それを防ぐために
6年目から業務委託契約に
切り替えていたのではないか
実態として
それまでの5年と変わらない
仕事内容なら
当然、労働者ですからね
再掲すると
5年目まで有期雇用契約なら
6年目以降は
有期契約の更新であっても
無期雇用転換権を従業員は
有することになります
平たく言えば
定年まで雇ってもらえる
無期雇用契約に切り替えてほしい
と従業員が言えば
会社は拒否できない
この点、今回の
宝塚歌劇団の契約内容の詳細は
どうなっているのか
興味深いところです
この“実態として労働者”なのに
業務委託契約を結ぶ行為は
いわゆる「偽装請負」または
「偽装フリーランス」という
違法行為になります
最近、社会保険料の負担がきつくて
従業員を業務委託契約に替える事業者が
おられるそうですが
これは間違いなく違法です
内部通報や親族からの通報が
労基署にあれは
残業代の支払指導などがきます
しかもこの情報が
労働局や年金事務所に共有され
労働保険料と社会保険料が
さかのぼって徴収されます
そうなったら、高い保険料で
会社が傾きかねません
エライことです
安易な“業務委託契約”への切り替えは
厳にお慎み下さい
会社名 | みなと元町社労士事務所 |
---|---|
住所 |
〒650-0023 神戸市中央区栄町通2丁目4-13神栄ビル502 マップを見る |
定休日 | 土・日曜・祝日 |
営業時間 | 9:00〜17:00 |