
毎日ビジネスブログ No.1903
社員を笑顔に変える
頑張る社長の熱血サポーター
“奥ママ”こと
奥田 文祥(おくだ ふみよし)です
経営者の皆さんに
労務のお役立ち情報を発信中!
年金制度改革法が
金曜日に成立しました
きょうは社労士として
所感を述べさせていただきます
日経新聞の見出しには
「低年金対策、5年後判断」と
「働き控え解消へ改革」の2つが並びます
2つとも65歳からもらえる
老齢年金に関することですが
その対象は大きく違います
「低年金対策」というのは
あくまでも国民年金について
つまり65歳から支給される
年金の1階部分ー老齢基礎年金に
関することです
かたや
「働き控え解消へ」というのは
年金の2階部分ー老齢厚生年金に
関する話です
まず「低年金対策」については
このブログでも何度か取り上げましたが
二転三転した結果
キモの部分は“先送り”され
5年後の財政検証で
再検討するそうです
でも、この財政検証は
今でも結果が見えています
基礎年金の将来給付水準は
今でも3割減る見込みなら
これから5年で
相当な経済成長でもない限り
変わらないでしょう
問題は
この減り方を緩和するための
穴埋め財源をどこに求めるのか
ということ
今回二転三転したのは
それを厚生年金の積立金に求めたからで
これは筋違いの流用だとして
結局話がまとまらなかったわけです
私もこのブログで
モラルハザードだとして反対しました
で、5年後の検証でも
底上げが必要と認されたら
財源は厚生年金積立金と
決まっているのか?
明記はされていませんが
第1候補であることは間違いなさそう
でも、
と
「国民年金保険料の支払い年齢を
65歳まで引き上げる」
ことです
保険料は、今は月17,510円ですが
来年4月からは17,920円と
毎年少しずつ上がってはいるのですが
これを一気に
3~4割上げるのも方法の一つです
ひょっとしたら、厚労省も
これくらいの試算はしているかもですが
世間の反発が強いのがわかるので
絶対に出してこないでしょう
では、もう一つの
「支払い年齢の引き上げ」はどうか?
実はこれ、1年少し前に
一度方針として上がったのに
高齢者の保険料負担がきつくなる
との意味不明な「反発」が
少し報道されただけで
厚労省が簡単に取り下げた
経緯があります
60歳から65歳に5年増えるだけですよ
この人たちは普通、豊かなのに?
でもまだこちらの方が
取り組みやすいと思いますが
いかがでしょうか
あ、この続きに
「働き控え解消へ改革」について
述べたいので
明日に続けさせていただきます
よろしくお願いいたします
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