毎日ビジネスブログ No.1625
社員を笑顔に変える
頑張る社長の熱血サポーター
“奥ママ”こと
奥田 文祥(おくだ ふみよし)です
経営者の皆さんに
労務のお役立ち情報を発信中!
金曜日に小泉進次郎さんが
出馬会見で公約を発表されましたが
その中の一つが「解雇規制の緩和」
てっきり
きのうのブログで触れた
河野太郎さんの
「解雇の金銭的解決」の話か
と思いました
生出演された
日テレのZEROを見ましたが
進次郎さんの言ってることが
よくわからないので
金曜日の1時間少々の
出馬会見動画を確認したところ
最後のダイヤモンド社の質疑応答で
割とクリアになったのでご紹介します
まず、大前提として
会社が社員を「解雇」するには
2つの要件が必要
「客観的かつ合理的事由」と
「社会通念上相当であること」
これがクリアできなかったら
社員さんを解雇しても
裁判になったら不当解雇と判断され
その方の会社への復帰と
「解雇」期間の給料を
まとめて会社はその人に払う
必要があります
河野太郎さんが支持する
「金銭的解決」とは
この社員の「復帰」の代わりに
「未払い賃金」とは、別の解決金を
会社が払って、雇用関係を終了させる
というものです
この金銭的解決を導入すべきか
近年、厚労省内で議論されていますが
河野さんはこれを進めるべき
とのお考えです
かたや
進次郎さんがいう
「解雇規制の緩和」とは
大企業の人員整理の話
(中小企業ではない)
つまり「整理解雇」の話でして
解雇の中のごく一部の類型のことを
言っておられます
企業が社業不調で
社員を整理解雇するには
4つの要件をクリアする必要があります
①その必要性
②解雇回避努力の有無
③対象者の選定基準とその適用の合理性
④対象者や労組との十分な協議
この中の
②解雇回避努力とは
企業が社員を整理解雇するには
その前に、会社はあらゆる努力を
尽くす必要があるとされていて
その例として
希望退職の募集、配置転換、出向
役員報酬カット、一時帰休の実施
などがあげられます
質疑応答で、進次郎さんは
これに
再就職支援とリスキング支援の2つを
企業に義務化させる
それが労働市場の流動性をあげる
と、いわれました
変なのは
再就職支援とリスキング支援は
退職社員に対してのもので
今いる社員への
解雇回避努力ではありません
進次郎さんは
何を言いたいのか??
今日の紙面が尽きました
明日に続けます
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