毎日ビジネスブログ No.1757
社員を笑顔に変える
頑張る社長の熱血サポーター
“奥ママ”こと
奥田 文祥(おくだ ふみよし)です
経営者の皆さんに
労務のお役立ち情報を発信中!
最近、このブログで
取り上げている年金改革法案ですが
その全容が明らかになりました
これが、今月24日からの
国会に提出されます
以前なら、ほぼ確定でしたが
少数与党でどうなるか
この法案の内容について
今日から数回に分けて
私見を申し上げます
明らかになった政府案は
以下の5点
1.基礎年金の底上げ
2.年金カット緩和
3.高所得者の保険料増
4.パート社員の厚生年金拡大
5.企業が保険料肩代わり
今日は、1.の
これ、一見
耳障りのいい話ですが
本当にできるのか、アヤシイと思います
というのは、筋違いの底上げ策が
予定されているからです
どういう話かというと
現行のままだと
30年後の2057年に
基礎年金は3割目減りする
という試算があって
それを防ぐために
厚生年金の積立金と税金から
底上げを図る
というわけです
皆さんご承知のように
65歳以降の公的老齢年金は
国民全員が入る国民年金(=基礎年金)と
サラリーマンや公務員が入る厚生年金の
2階建てです
自営業や無職の方は
国民年金の1階部分のみ
サラリーマンや公務員は
高い社保の保険料を
給料から毎月控除されますが
基礎年金に加え
2階部分の厚生年金ももらえます
で、
底上げを図るのは
1階の基礎年金のほうで
厚生年金ではありません
ところが
基礎年金の底上げの原資に
厚生年金の保険料から出ている
厚生年金積立金が投入される
という話です
しかも、しばらくは
厚生年金の減額も発生するらしい
思い起こせば、30年前
将来、年金はもらえなくなる
だから保険料なんて払うだけ損
という間違った言説が流布され
それを鵜呑みにして
国民年金の保険料を
払わなかった方々が
少なからずおられます
国民年金保険料の
納付率が急減したので
政府から促進策が
打ち出されましたが
反応は悪かった
アリとキリギリスの例え通り
なので
基礎年金を底上げするというなら
すべて税金から資金投入すべき
国会論戦が楽しみです
さて、明日は
2.の年金カット緩和についてです
これは、やらなくていい
改正だと思います
明日をお待ちください
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