毎日ビジネスブログ No.1671
社員を笑顔に変える
頑張る社長の熱血サポーター
“奥ママ”こと
奥田 文祥(おくだ ふみよし)です
経営者の皆さんに
労務のお役立ち情報を発信中!
天下のタケダが
日米で人員整理をはじめています
私はこの業界で
36年間働いていたので
今日は思うところを
述べさせていただきます
天下の、と申しました
日本の製薬業界、特に大阪では
武田薬品は昔から“別格”とされていて
40年以上前ですが
私も就職活動で
藤沢薬品に内定をもらったとき
父が
「武長(タケチョウ)は受けんのか?」
と言ったくらい
(武田長兵衛が歴代社長の名前で
関西では武長と言われてました)
業界人も武田と言えば一目置く
社員もそのプライドで働いてる感があり
給料も高く
みな外車に乗ってる
イメージがありました
ところが10年前に
外人の社長さんがきて
組織改革を進めておられましたが
なかなか業績が
思うようには伸びず
ついに先日
アメリカの従業員を
大量解雇することを発表
日本ではできませんが
アメリカではリストラのために
いきなり解雇ができるようです
全米で1000人規模
日本でも先日
大規模な希望退職の募集を
発表しています
これは先日の自民党総裁選で
話題になった整理解雇の要件
にも関連してきます
今回タケダがアメリカでする
人員整理を日本でするなら
整理解雇の4要件を
クリアする必要があります
1.人員整理の必要性
2.解雇回避努力を講じること
3.被解雇者選定の合理性
4.手続きの相当性
この中の 2. の解雇回避策の中に
今回の希望退職募集が入っており
万が一これで人員整理しても
会社が立ち直らなければ
ようやく整理解雇ができるということ
なので
日本ではアメリカのように
簡単には整理解雇ができない
というのもよくわかります
まあ、たいていの会社は
希望退職募集で人減らしすれば
経営は改善します
数年前から、製薬業界では
“希望退職の募集”が大はやりで
加算退職金の額がハンパない
ことで有名です
武田に限らず
私の前職の会社もそうですが
これまでの
ヒトを育てて戦力化
という考えが
いわゆる米国型の
必要なときに雇って
いらなくなったらやめてもらう
ドライな雇い方に
変わってきた感があります
でもこれだと
社員のエンゲージメント
(愛着心、帰属意識や貢献意識)は
下がる一方です
私も、会社のやり方が不愉快だったので
退職時に持ち株を全て売払いました
日本でこんなことをするのは
間違ってるなぁ~と思います
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