毎日ビジネスブログ No.634
社員を笑顔に変える
頑張る社長の熱血サポーター
“おくママ”こと
奥田 文祥(おくだ ふみよし)です
経営者の皆さんに
お役立ち助成金情報を発信中!
NHKコールセンターの社員が
会社を安全配慮義務違反で訴えた
視聴者からの電話に
わいせつ発言や暴言といった
いわゆるカスハラで精神的苦痛を受けた
でもNHKはそんな電話を
受けないようにしてくれなかったので
社員の安全配慮義務を怠ったというもの
でも実態は
そんな電話や暴言があったら
上司に転送できるルールになっていたので
裁判ではこの訴えは認められず
そりゃそうですよね
かかってくる電話は
どんな内容かわからんけど
とりあえず出なきゃいかん
それが仕事やし
上司転送ルールがある以上
この訴えには無理がある
この方、もう一つ訴えていた
この方の継続雇用を
NHKが拒否したことは無効というもの
この方、3年前に定年年齢に達し
継続雇用を希望していた
でも問題の多い方だったようで
たびたび視聴者対応でトラブルを起こしていて
いくら注意・指導しても聞く耳持たず
なので会社は継続雇用の希望を
受け入れず退職になった
この方はこれを
法違反だとして訴えた
確かに
という法律があって
定年退職した方が
継続雇用を希望したら
65歳までは会社はこれを拒めない
今でも
何年も改訂していない
古い就業規則を見ると
この部分が「会社が認めた者なら」という
条件が付いているものがあるけれど
これは今では法違反
希望者全員受け入れるのがルール
この元社員はこれを訴えた
ただし
この法律には例外がある
定年退職時に
解雇事由や懲戒事由に該当する社員なら
会社は拒めるという一文が就業規則にあれば
例外が認められる
まさに問題社員だったし
いくら注意・指導していても
直す姿勢がなかったので
解雇事由にあたると言える
裁判ではこの点が指摘され
ちゃんとNHKの就業規則に
この一文があったので
この訴えも認められなかった
でも面倒な方ですね
継続雇用の訴えとセットで
会社を安全配慮義務違反で訴えるなんて
相当ややこしい
いろんな入れ知恵が入っているのか
御社の就業規則はいかがですか?
この一文は入っていますか?
就業規則を整えることが
労務トラブル予防につながります
ぜひ今一度見直してください
さて定年や継続雇用と言えば
使える助成金があります
65歳超雇用推進助成金の
継続雇用促進コース
https://kobe-okuda.com/65saichou/
定年を70歳にするとか
定年の定め自体をなくす
つまり何歳まででもいていいよ
と改訂すれば
今年なら
該当社員が一人でもいれば
120万円の助成額
という
大盤振る舞いだったので
年度予算が半年で尽きました
該当社員とは
60歳定年の会社なら
定年後再雇用されている60~64歳の方
65歳定年なら
定年前の60~64歳の方
こんな方が一人でもいたら
申請ができました
だた審査では
就業規則の条文が厳しくチェックされました
上で述べたように
定年後の継続雇用に
「会社が認めた者」という文言があったら
間違いなく不支給
この助成金
来年度も復活しそうなので
もし御社に該当する社員がおられたら
準備しておきましょう
もし就業規則が古いモノなら
今のうちに新しいものに変更です
もしご不明な点がありましたら
ご遠慮なくお問い合わせください
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