
毎日ビジネスブログ No.1876
社員を笑顔に変える
頑張る社長の熱血サポーター
“奥ママ”こと
奥田 文祥(おくだ ふみよし)です
経営者の皆さんに
労務のお役立ち情報を発信中!
年金制度改革法案が
国会に提出され
基礎年金底上げ策が
見送られましたが
これが悪い事のように
報じられているのは
なんとも残念です
政府の底上げ案は
財源を、税金だけでなく
厚生年金保険料の積立金プールにも
求めるという“悪手”でした
つまり厚生年金保険料を
払っていない国民も
底上げの恩恵を受けるわけで
これはまさに
筋違いの“流用”
モラルハザードを
起こしているので
自民党内の批判は正しい
と思います
立憲民主党は
底上げ策を見送らず
法案に盛り込むべき
と言ってるそうですが
それならこの流用を
良しとするのでしょうか
底上げするなら
財源は税金一本にすべきです
政府がこれを言えないのは
財務省の抵抗が
怖いからなのでしょうか
でもですね
年金底上げの理由は
「将来の氷河期世代の低年金対策」
とされますが
これ、本当に
必要なことなんでしょうか?
問題発言と思われるかもしれませんが
私見を述べさせていただきます
今の基礎年金の支給額は
満額でも1ヶ月69,300円です
40年間ずっと毎月毎月
国民年金保険料を払ってきても
これだけです
こんなんで生活できるわけがない
で、これが将来3割減るから
底上げすべきというのですが
3割減るなら
1ヶ月69,300円が20,800円減って
48,500円になります
底上げして48,500円が
仮に69,300円との間の58,900円に
1万円位増えたとしても
たったこれだけで
本当に氷河期世代の低年金対策に
なるのでしょうか?
それにこれは
40年間毎月、満額の保険料を
払ってきた場合の話ですが
氷河期世代の方々の中で
満額保険料を払ってる方って
どれ位おられるのでしょう?
この方たちが20歳代の頃って
“いずれ年金はダメになるから
保険料払うのはもったいない”
と言って
国民年金保険料を
払わない人たちが急増して
社会問題になった時期です
なので
満額払っている人は多くない
しかも、この2年で
インフレの時代に入りました
ということは
基礎年金を1万円位
底上げしたって
インフレですぐに
吹き飛んでしまいます
つまり
基礎年金底上げ策を検討しても
意味がないということです
そんな事より政府は
根本の景気をよくするための
経済対策の充実に注力すべき
これがひいては
国民の生活を豊かにし
自己貯蓄の増加をもたらせば
公的年金をあてにすることも
なくなる
どんな経済対策がいいのかは
提案できませんが
もう年金対策はやめるべきです
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