毎日ビジネスブログ No.2235
社員を笑顔に変える
頑張る社長の熱血サポーター
“奥ママ”こと
奥田 文祥(おくだ ふみよし)です
経営者の皆さんに
労務のお役立ち情報を発信中!

ワコールが、賞与を基本給に
振り替える制度を導入したそうです

そうなると
表面的な月給額が上がるので
離職防止やリクルート上の
メリットが期待できる
というわけです
私の前職の会社も
希望したらこの制度を使えるルールを
導入していましたが
若い社員には希望者が多く
年配社員は希望者が少ない
傾向がありました
確かに、月々の給料が増えるなら
ありがたいのですが
たくさんもらえるボーナスもうれしいので
迷う社員も多かったと思います
ワコールの場合は、全社員で
この「振り向け」をするようですが
振り向ける賞与額は2.5か月分
なので
その年の業績に応じた賞与月数を決めて
そこから2.5カ月引いた額を夏に支給
(それまで支給していた冬の賞与はなくなる)
というデザインなので
賞与支給がなくなるわけではない
(年間6カ月の賞与支給なら
夏に3.5か月分の賞与が出るというわけ)
これで基本給は平均2割増えたそうです
社員さんに取れば、うれしい話ですね


では、果たして
年間の手取りは増えるのか?

ポイントは社会保険料
細かく言うと、厚生年金保険料が
キーになってきます
結論から言えば
年収762万円以上の社員さんなら
社会保険料が下がって
手取りが増える可能性大です
ただし、厳密に言えば
これは賞与を全て基本給に
振り向けた場合の話ですが

これは、厚生年金保険料が
月給63万5千円以上だと
すべて5万9475円だからです
(100万円もらっていても5万9475円)
63万5千円に12か月かけると
762万円ですね
かたや賞与の方は
上限が年額573万円なので
保険料も比例して高くなります

だから、年収が高いなら
賞与ではなく月給でもらう方が
支払う厚生年金保険料が安く済みます
(もちろん、その分将来の年金額が減りますが)
では、年収762万円未満なら?
その場合は保険料額が変わらないので
損も得も無く、影響はありません

これ、会社にとっても
保険料負担が下がるので
法定福利費のコスト削減になります
このように、賞与の基本給振り向けは
年収の高い社員が多いなら
労使ともにメリットあるやり方です

貴社でこの“振り向け”を検討されるなら
参考になさってください
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